数をとらえる

 10月7日(日)、「がっちりマンデー」という興味深い番組を見ました。
 ㈱エイジスというコンビニやスーパーで夜の棚卸を請負う会社の作業がすごいです。棚にある商品の数を見た瞬間に何個あるかを把握して、商品のバーコードをスキャンして個数を入力します。
 見た瞬間に20~30ぐらいの個数でも一瞬で把握しています。「数を数える」のではなく、「とらえる」と言ってましたが、サイコロの目が6の時に点を数えるのではなくて、6と把握するような感覚だそうです。慣れると数や重さを把握できるようになるとはいいますが、作業の様子を見るとすさまじい速さです。
 トップの人は8743個/時(145個/分)で、新人は1000個/時前後だそうです。
 145個/分ということは、商品が15列あるすると、1列あたり4秒で済ますことになります。1列あたり9.7個の商品をカウントしています。
 この会社は棚卸を一晩で済ますことで棚卸国内シェア77%だそうです。
 失敗学で有名な畑村洋太郎先生の本で、手のひらにビンから薬を取り出したとき、20個近い数を瞬間に数えれると読んだことがありますが、このような能力は鍛えることが可能なのだということを認識させられました。